

音楽の演奏依頼は、知人や友人同士で行われることも多く、
細かい条件が決まっていないまま依頼したり、引き受けたりすることも少なくありません。
ただ、そのまま話を進めてしまったことで、あとから少しモヤモヤした気持ちが残ってしまったり、
これまで築いてきた関係に影響が出てしまうこともあります。
私自身も、これまで演奏や伴奏の依頼を受ける中で、条件を詳しく確認しないまま話が進んでしまい、
少しモヤモヤした気持ちのまま本番を迎えたこともありました。
・報酬が発生すると思って引き受けたのに、実際には支払われなかった
・金額は決まっていたが支払方法や期限を決めておらず、なかなか支払われない
・口頭でのやりとりだったため、内容が曖昧になってしまった
・楽譜の受け取りが遅く、十分な準備時間が確保できなかった
・主催者と出演者の認識にズレがあり、条件が曖昧なまま進んでしまった
さらに、最初に聞いていた話と、実際の条件に少し違いがあった、ということも少なくありません。
例えば、
・自主公演で「満席の場合の報酬」が前提になっており、それ以外の場合について
十分に共有されていなかった
・報酬は定額だったものの、リハーサルが増え、結果的に負担が大きくなってしまった
といったこともあります。
こうしたトラブルの多くは、「最初に確認しておくべき内容が曖昧なまま進んでしまうこと」が原因です。
ただ実際には、
・立場が上の方に対して、細かいことを確認しづらい
・初めて依頼する場合、何をどのように伝えればよいのかわからない
といった事情もあり、十分に確認できないまま話が進んでしまうことも少なくありません。
以下のポイントを事前に確認しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
・日時・会場
・演奏内容(曲目・時間)
・リハーサルの回数・時間
・報酬(金額/税抜・税込)
・交通費(有・無)
・支払方法・支払時期
・キャンセルの扱い
・楽譜の受け渡し方法・時期
より詳しく内容を整理したい方のために、記入式の「演奏条件チェックシート」を作成しました。
実際に使える記入式のチェックシートはこちらからダウンロードできます。
印刷して使っていただくことも可能です。
▶演奏条件チェックシートのダウンロードはこちら
このシートでは、上記に加えてより詳細な内容を整理することができます。
依頼する前・引き受ける前にこのシートを使って内容を整理しておくことで、
認識のズレやトラブルを防ぎやすくなります。
経験上、依頼時点ですべての条件が決まっていることはほとんどありませんが、
できる限り詳細を明らかにしておくことが大切です。
実際の現場では、話が進む中で条件が変わったり、あとから全体像が見えてくることもあります。
そのため、このシートは「最初に一度整理するためのもの」としてだけでなく、
やりとりの途中でも見直しながら使っていただくのがおすすめです。
また、初めて演奏や伴奏を依頼する際に、何をどのように伝えればよいかの参考としても
ご活用いただけます。
お互いに気持ちよく音楽を奏でるためにも、
事前にこうした内容を確認しておくことをおすすめします。
このシートは、条件を厳しく縛るためのものではなく、
お互いが納得したうえで、安心して音楽に向き合うために作成したものです。
4月、新年度を迎え、フリーランス音楽家として活動を始めた方も多い時期かと思います。
依頼をする前・引き受ける前に、必要に応じてぜひご活用いただけたら嬉しいです。
もし進め方に迷うことがあれば、整理のサポートも行っています。
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皆さまの音楽活動が、より気持ちよく、豊かなものとなりますように。